鈴中の仕事

海と町と人の風景に

INTERVIEW

蒲郡市消防署

自分の町に、
自分の仕事が建つよろこび。

工事部 竹内 厳

「メンテナンスで、何度かこの消防署には来たことがあります。立派な建物ですよね。それに、ここから消防車が飛び出してくるのを見ると、どこか誇らしい気持ちになるんですよ。うちが建てた場所から、町を守りにいくんだなって」
2011年から鈴中工業で働く竹内厳は、現在、新しい蒲郡警察署となる物件の現場監督を担当している。これは、現在鈴中で動いている物件の中でも最大規模。背負うプレッシャーは相当なものだろう。どのような思いで仕事に取り組んでいるのか、時折訓練の声が届く蒲郡消防署で聞いた。

今の仕事内容を教えてください

建築現場監督の仕事内容は、大きく分けて4つあります。利益をきちんと確保できるように資材の購入や人件費を調整するお金の管理。現場での災害や事故といった安全に関する管理。お客さんの要望に合わせてスケジュールを引く工程管理。最後に、設計図どおり、仕様どおりに出来ているかを確認する品質管理です。細かく分けるともっとたくさんありますが、大きく分けるとこの4つ。これを、今の現場では所長と、僕と、後輩の3人で分担して進めています。

僕の主な役割は工程管理と品質管理。管理、という言葉からは指示ばかりをするイメージですが、たとえば品質管理の仕事には図面を書くことも含まれます。今はまさにその仕事中で、設計士さんが書いた図面に合わせて、現場が作業できる用の図面を僕がつくっています。全部重ねたら、辞書ぐらいの厚みになるんじゃないですか。大きな物件ですからね、膨大な量ですよ。

鈴中工業を志望したのはどうしてですか?

この業界を志望したのは、親父の影響です。もともと親父が建設業界で会社をやっていたんです。たまに親父の現場に行くと、建物がすごく綺麗に出来上がっていくのをみて、子どもながらにすごいなって思っていました。もう亡くなってしまいましたが、親父のことは尊敬していましたね。だから、同じ目線で話がしたくて建築の学部に進学しました。

就職は地元の三河地方で探しました。姉が東京で働いていて実家が心配だったし、当時の彼女で今の妻との結婚も考えていたんです。どうせなら総合建設会社で、転勤もないところで……と絞っていくと鈴中工業にあたって。実は、僕は少年野球をやっていた頃のコーチも鈴中の人で、最初から親近感は持っていたんです。それからトントン拍子に決まって、気づいたら現場監督になっていました(笑)。

仕事で喜びを感じるときを教えてください

辛いと思う時間の方が長いんじゃないですか(笑)? 今も、やったことのない規模の仕事をしていますが、未知の世界に足を突っ込むことは大変ですよ。記憶に残るきつかった時期は、初めて現場監督を任された入社2年目の頃でした。勝手もわからず、誰に聞けばいいかもわからず、それでも責任者という立場。あれは大変でしたねぇ……。それを乗り越えられたのは、上司や先輩方のフォローでした。あのときは泣けるほど感謝したことを覚えています。

嬉しいことは、やっぱり物件が出来上がることです。自分が住んでいる蒲郡の中に、自分が関わった建物が生まれるのは誇らしいこと。この消防署もそうですが、今携わっている警察署も出来上がったら、大通りで見かけるたびに思い出すし家族に自慢するでしょうね。

これからチャレンジしたいことを教えてください

現場監督って、現場のルールなんですよ。もちろん所長という最高責任者は別にいるわけですが、基本的には任された領域はすべて現場監督の裁量で判断できるわけです。何億円というお金を使って、自分より年上の職人さんを動かして、何十年先まで残る建築物をコントロールしていく、というのはとてもやりがいのある仕事だと感じています。

もし大手ゼネコンだったら、長い下積みが必要で、とても若いうちに現場のトップにはなれないでしょう。鈴中なら早い段階から挑戦させてくれるし、必然的に視野も広くなる。現場を隅々まで把握して、自分で動かせることが僕は好きだし、だからこの仕事を続けてられるんだと思います。ゆくゆくは所長の立場になって、すべての管理を任してほしいですね。今よりもっと大変だと思うんですけど、きっと、もっともっと、仕事が楽しくなると思います。

竹内 厳Tsuyoshi Takeuchi
部署:工事部入社年:2011年

愛知県蒲郡市生まれ。父が少年野球の監督をしていた関係もあって、小学校から高校までずっと野球に打ち込んできた。守備はショート。社会人になっても野球を続けていたが、子どもが生まれ、現場が忙しくなってから、もうずいぶん長い間グラブに手を通していないとのこと。

鈴中の仕事 04

蒲郡市消防署

施工内容:建築一式 竣工年:2010年
蒲郡市消防本部がある蒲郡市消防署の建設を鈴中工業が担当した。消防本部は、蒲郡市全域をカバーする消防の主要拠点。市民の安全を守るため、ポンプ車やはしご車をはじめとする特殊車両を多数揃えており、また隊員の迅速な出動が可能な独自構造になっている。

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